コレステロール値について

脂質異常症(高脂血症)の検査結果について

血液検査

脂質異常症は、自覚症状がないまま病気が進行してしまうため、定期的に検査を行うことが重要です。
脂質異常症の検査では、血液中のHDL(High Density Lipoprotein :善玉)コレステロール値・LDL(Low Density Lipoprotein :悪玉) コレステロール値・中性脂肪値が分かります。
このうちいずれかの数値が基準値外の場合は、脂質異常症が疑われます。


HDLコレステロール

善玉コレステロール(HDLコレステロール)が少ないと、動脈硬化が進みやすいため注意が必要です。

HDLコレステロール値の目安

19mg/dl以下 先天性異常の可能性
20~39mg/dl 低HDLコレステロール血症
40~99mg/dl(女性は50~109mg/dl) 正常
100mg/dl以上 高HDLコレステロール血症・先天性異常の可能性

LDLコレステロール

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が多いと、血管壁に沈着、蓄積し、血管壁で炎症反応を起こして血管内膜を傷つけてしまい、動脈硬化を促進し血管の狭窄や閉塞を起こしやすくなります。

LDLコレステロール値の目安

60~119mg/dl 正常
120~139mg/dl 境界域
140mg/dl以上 高LDLコレステロール血症・先天性異常の可能性

中性脂肪(TG)

飲酒や過食によって上昇する脂質です。中性脂肪が増えると、糖尿病や脂肪肝・肥満の原因となるほか、虚血性心疾患や脳卒中などを引き起こす一因となります。

中性脂肪値の目安

29mg/dl以下 低中性脂肪血症
30~149mg/dl 正常
150~299mg/dl 軽度高中性脂肪血症
300~749mg/dl 中等度高中性脂肪血症
750mg/dl 高度高中性脂肪血症
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