健康診断を将来の健康に役立てましょう
健康診断の結果を受けて、「要精密検査」などの指摘を受けても、自覚症状がなかったり、仕事で忙しかったりで医療機関を受診する機会がない方も多いのではないでしょうか。重篤な疾患を早期に発見できるきっかけとなるため、特に自覚症状がなくても健康診断で指摘された場合は、一度医療機関を受診することをお勧めしております。
当院では、健康診断の実施だけではなく、健康診断の結果についてのご相談やご質問に応じております。健康診断の結果が気になる場合は、当院までお気軽にご相談ください。
健康診断で異常を指摘されることが多い項目
血糖値・ヘモグロビンA1c(HbA1c)
血液中のブドウ糖値を調べて、糖尿病や糖尿病予備軍を調べます。糖尿病が進行すると、深刻な合併症を起こすことがあり、生活の質を下げてしまいます。このため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
血圧
高血圧による深刻な合併症を予防するためには、血圧コントロールが重要になります。このため、早期の段階で適切に対応することで血圧を下げることができます。
脂質異常症(高脂血症)・コレステロール・中性脂肪(トリグリセライド)
血液中の脂質量を調べます。脂質が過剰になると、動脈硬化が進み、血管が狭窄・閉塞を起こします。健康診断で脂質の異常を指摘された場合は、医療機関を受診してください。
尿酸(UA)
尿酸値が高い状態が長く続くと、痛風発作を起こします。このため、尿酸値を下げて、さらにそれを維持する治療が必要になります。
クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)
クレアチニンや尿素窒素の数値が高いと、腎不全や腎臓病の可能性があります。腎機能は一度障害を受けると改善が困難なため、早急な治療が重要です。
また、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は、腎機能にダメージを与えるため、注意が必要です。
尿蛋白・尿潜血
腎機能に障害が起こると、元のように改善することが困難なため、尿蛋白や尿潜血陽性と指摘されたら、必ず精密検査を受けてください。
泌尿器科受診が必要そうであれば、ご紹介させていただきます。
肝臓
肝臓に障害が起きても、自覚症状に乏しく、気付いた時にはかなり病気が進行していることが多くあります。肝臓疾患は、脂質異常症・ウイルス感染・飲酒・服薬などが原因で発症します。
貧血(血色素量・赤血球量・ヘマトクリット)
健康診断で貧血と指摘された場合は、速やかに精密検査を受けることをお勧めしております。貧血の原因に応じて、適切な治療を行います。
膵臓(アミラーゼ・リパーゼ)
膵炎の早期発見に有効です。アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素が血中で増加していると、膵炎の可能性があります。